
時間術大全
2019年7月13~15日
「時間術大全 〜MAKE TIME~」
ジェイクナップ
ジョン・ぜラッキー
櫻井祐子 訳
こんにちは!
日頃みなさんは「時間の使い方」について
どれほどの考えを巡らせているでしょうか?
ちょっと思い返してみてください。
少しでも早く仕事を終わらせようとしている人。
仕事中に早く時間が過ぎて定時になれと思っている人。
帰ったら観たいテレビ番組がある人。
週末に好きな人とデートを楽しみにしている人。
特に何も考えていない人。
様々いるかと思います。
3年前までの私は、
楽しみにしている連ドラがあって、
週末にはこれまた楽しみな飲み会や合コン、デートの予定があり、
仕事は毎日早く終われと願っていて、
家に帰って何もすることが時はソファに寝転がってテレビを観たり、・・・
とまあそんな感じの毎日でした。
そして今の私はというと、
できることなら24時間すべて自分の成長のために時間を使いたい、
仕事も確実に丁寧に合理的にできるだけ早く終わらせる、
家に帰ってやりたいことは読書、読んだ本のまとめ、
トレーニングは日常行動の中に組み込み効率的に、
テレビは一切見ない(ダイヤのAと甲子園、たまにの特番は例外)、
興味ある動画は全て食事中にYoutubeで、
とまあとにかく、
いかに自分の成長のための時間を作り出せるか、
ということをいつも考えているわけです。
ですが私は弱い人間でして、
ネットに夢中になりいつの間にか時間に溺れてしまっていたり、
優先順位を忘れてしまったり、
などなど、
要するに「サボり」をしてしまうことがあるのです。
そんなことをしていると、
特に平日は仕事で9時間近くを持っていかれるわけで、
それ以外で時間を作ろうと思うと、
サボっていられる時間なんて
無いも同然なのです。
本当に毎日いろいろ考えています。
例えば、
24時間の使い方を具体的に考えてみると、
まず、睡眠。
私は7時間は必要です。
次に仕事。
これは会社までの移動時間を考慮すると
私の場合、約10時間(昼休憩含む)。
次に食事。
自炊のため準備・片付けの時間を考慮すると
約1時間。
次に朝と夜の身支度、シャワー(入浴)などの時間。
合わせて約1時間。
最後は、その他の時間。
上のようなタイムスケジュールで全てが進むことはまず無いので、
その他の時間で1時間を確保しておきます。
ここまでの時間を合計すると・・・
7+10+1+1+1=20時間
そうです。
そうすると1日のうちで自由に使える時間というのは
実質4時間しか無いわけです。
ここに調べごとや買い物、友達との連絡などなどが入ってくると
その時間はさらに少なくなります。
だからこそ
無駄にしている時間は1ミリも無いのです。
こうして私はいつも考えています。
もっともっと自分のために時間を使いたい、
そしてその時間で、
もっともっと色々なことを知りたい。
もっともっと色々なことができる人間になりたい。
もっともっと成長したい。
これが私の時間に対する思いであり、
現在の私の思考です。
そんな中で本書を知りました。
この本は現代人の時間の消費先としてトップと言っても過言では無い、
GoogleとYoutubeに勤めていた2人の人間が
いかにすれば自分の時間を作り出せるのか、
その実験や考察の中で生まれたアイデアをまとめた本です。
この本の中には忙しなく動き続ける現代人にとって有効な、
時間を作り出すワザとノウハウがたくさん書かれています。
今回はその中でも、
私が特にいいなと感じたこと、
試してみたいと思っていることを
アクションプランとともに、
いくつかご紹介します。
♦︎アクションプラン
・4ステップを毎日繰り返す
4ステップとは、
ハイライト、レーザー、チューニング、チャージのことである。
模式図的に表すとこうだ。
「ハイライト」
↓
「レーザー」←「チャージ」
↓
「チューニング」
本書の言葉で説明すると、
ハイライト:
毎日「最重要事項」と選ぶ
レーザー:
「気を散らすもの」を撃退する
チャージ:
体を使って「脳を充電」する
チューニング:
システムを調整、改善する
これを私なりの解釈で簡単に説明すると、
ハイライトとは、その日の「目標」
レーザーとは、ハイライト(目標)を達成するために当てた時間。
チャージとは、より効果的にレーザーを行うための工夫。
チューニングとは、次回(明日)も素敵な時間を作るための調整。
まあこんな感じだ。
もっと詳しく知りたい人は本書を手にとってみてくれ。
私は自分が本当にやりたいことに時間を使うために、
この4ステップを行なっていこうと思う。
・「優先順位」を明確にする作業
これはハイライトを決める際にも使えることだが、
実際に一度やってみたい作業だ。
(これに似たような作業は過去にも自分で考えて行っていた。)
STEP1
大事なテーマをリストアップする
STEP2
その中で「いちばん大事なこと」を選ぶ
STEP3
「2、3、4、5番目に大事なこと」を選ぶ
STEP4
「優先順位順」にリストを書き出す
STEP5
「いちばん」を丸で囲む
STEP6
リストを「毎日のハイライト選び」に役立てる
・雑事はまとめて片付ける
やらなければならないタスクは一気にまとめて片付ける
・「疲れる前」にカフェインなどを効果的に利用する
・将来、起業した時、
「人の本能」、人間の「野生の脳」の特性をうまく利用する
「野生の脳」とは、
YoutubeやFacebookなどのSNS、
本書的に言えば「無限の泉」に依存性があるのは
これらのテクノロジーが、
太古の昔からの人間の脳の配線を巧みに利用しているから。
人間が注意をあちこち向けるように進化したのは、
危険から身を守るため。
人間が謎や物語を好むように進化したのは、
学習や意思疎通の助けになったから。
ゴシップを好み、社会的地位を求めるように進化したのは、
敵から身を守れる結束の固い集団を形成するのに役立ったから。
偶然見つけた木の実であれスマホ(LINE)の通知であれ、
予測できない見返りを喜ぶように進化したのは、
手ぶらで帰る日が続いても、
いつか見返りが得られることを期待して狩猟採集を続けられるように。
・メールやネット動画などの無限の泉がたまらなく魅力的なのは、
それが「愛」でできているから。
プロダクト開発者は仕事を愛し、
「次の未来的な製品・サービスを一刻も早く世に出したい」
という思いに突き動かされている。
自分たちの開発するテクノロジーが世界をよりよくしていると、
本心から信じている。
そして当然ながら、
情熱を持って仕事に取り組む人はすばらしい仕事をする。
・何事も、
「今日ガマンできないなら、明日はもっとガマンできない」
・レーザーを行うために誰かからの誘いを断ったりなど、
何かを犠牲にしたとしても、
「レーザーは人のためになる」と信じてそれを全うする。
・ニュースは「週一戦術」でまとめて読む
天気予報だけ見れば、知りたいニュースは全部わかる。
・「レーザー・サウンドトラック」を流す
「大好き」だが「あまり聴かない」曲を選ぶ。
レーザーモードになかなか入れないときは「キュー」を試す
キューとは意識的または無意識的な行動を誘発する、
さまざまなキッカケのこと。
このキューに音楽を使う。
ハイライトを開始するときに
特定の曲やアルバムを流すことを習慣(ルーティーン)にしていると、
何曲か聴くうちにゾーンに入る。
音楽がどのルーチンを実行するかを無意識的に脳に指示してくれる。
そしてそれ以外のときは、これらの曲は聴かない。
本当にやりたい「特別な活動」のためにとっておく。
何度か繰り返すうちに、
曲は習慣のループに組み込まれ、
脳はそれを聞いただけで特定のバージョンのレーザーモードに入るようになる。
とにかく聴くとイイ気分になる曲を選ぶことが大事。
・疲れたとき、行き詰まったときは、
「退屈を味わう」
「一日やすむ」
「一意専心」
・脳を働かせるエネルギーを増やす方法について知るべきことの99%は、人類史にある。
私たちの心身は「古代人(以後、グルルと呼ぶことにする)」と変わらない。
現代世界のペースに疲れ果てたら、
「ホモ・サピエンスは画面のタップや書類書きではなく、
狩猟採集に向いた体に進化してきた」
ということを思い出す。
古代人式「エネルギー・チャージ」6つの原則
1、動き続ける
グルルはいつも歩き、モノを運び、持ち上げ、働いていた。
”人間の脳と体は、動いている時がいちばん効率よく機能する”
たった20〜30分運動するだけで、
脳がよく働き、
ストレスが減り、
気分が良くなり、
睡眠の質も高くなって、
翌日のためにエネルギーを蓄えられる
「ゴキゲンな好循環」
毎日やろう
そして少しでもできたら自分をほめる
「めんどくさいこと」をあえてやる
「料理は瞑想」だという人もいる
2、「リアルフード」を食べる
グルルは野菜や果実、木の実、動物など、
見つけられるもの、
捕まえられるものをなんでも食べた。
今の世の中は人工食品や加工食品にあふれている。
「狩猟採集民」のように食べる。
「自然のままの食品を食べる。
ただし、食べ過ぎないように。
野菜中心の食事をしよう」
野菜や果物、ナッツ、魚、肉などの
加工されていない本物の食品を食べると
エネルギーレベルが上がる。
3、「カフェイン」をうまく使う
カフェインはエネルギーレベルを改善するのに利用しやすい手段
4、喧騒を離れる
騒音と気を散らすものに溢れる今日の世界は、
エネルギーを奪い、集中力を損なう
5、親密な時間を過ごす
社会的動物のグルルは、
仲間と顔を突き合わせて暮らしていた。
デジタル画面を通したやりとりが主流の今、
あえて昔風のやり方をすることもできる。
”自分のバッテリーを充電してくれる人を探し、直接会おう”
これは旧石器時代から伝わる、
簡単に気分を上げる方法なのだ。
6、洞窟で眠る
さあ、時間の作り方の武器は手に入った。
あとはこれを自分の身体の一部として自由自在に使いこなせるようにしていくだけだ。
簡単ではないが、
毎日続ければきっとできるようになる。
全ては輝く明日のために
今日も
最後まで読んでくれてありがとう。

