伝記,  本の感想

夏目漱石

2018年12月25~2019年1月4日

夏目漱石

三田村信之著

伝記 世界を変えた人々20

 


 

中身としては題名の通り、

夏目漱石の自伝。

漱石の幼い頃から死を迎えるまでの彼の周りで起きた出来事や

彼の思考、

人生のトータルが詳細に描かれている。

 

 

【感想】

一つ前の千円札の絵にもなっている夏目漱石。

名前は聞いたことはあっても、彼についての知識はほとんど皆無だった。

 

彼はどちらかというと晩成型であると感じた。

 

幼い頃は実父の本意の元に生まれた子ではないということもあり、

養子に出されたりと不遇の道を歩んだ。

 

しかし漢詩に興味を持ったことを機にどんどんと勉学に励んでいった。

やがては元東京大学の英文学の教授にまでなった。

イギリス留学などを経た漱石であったが、

どうにも英語の世界には自分の居場所をイマイチ見出せないでいた。

 

そんな折、

学生時代に出会った正岡子規の影響により、

徐々に俳句・そして文学への道を歩むことになる。

 

彼は物心ついた時から

「自分は何者か」

という自己の生き方についてよく考える人間であったが、

37歳の時に

「吾輩は猫である」

を出版するまでは、

教師と一文学者としての狭間にいて、

自己の想いと現実とのギャップにより神経衰弱を起こすまでだった。

 

しかし文学への想いと文学人としての現実が重なってくるにつれ、

「則天去私」

という己の使命に行きついた。

 

私も度々、

漱石と同じく人間の生き方、

己の使命を追求することがあるが、

それを極限まで極めたのが漱石なのであろう。

 

彼は己の使命と現実とのギャップに身も心も耐えられなくなるほど、

深く深く考え抜き、

生きたのだ。

 

ただそんな漱石でも自分の使命と合流できたのは30歳も半ばを過ぎた頃だ。

それまでにたゆまぬ努力を続けても、だ。

 

私は今25歳、

今年で26になろうとしているが、

まだ自分の使命を見つけられていない。

 

最近はそれが少し不安になっていた。

「もしかしたら一生見つからないかもしれない。

一生覚悟を持って、信念を持って、生きることが出来ないかもしれない。

どっかで妥協しなければならないのか?」。

 

そんなことを考えるなんて、

時期尚早すぎた。

 

いや、

時期とかじゃない。

 

見つかるまで探し続けてもいいのだ。

周りの流れなんて気にしない。

 

漱石でさえ30年以上もかかったのだ。

まだまだ遅いというわけではない。

 

本書と出会い、

使命や本当に叶えたい夢を見つけるまで、

諦めることなく、

とにかく今は学び続ける!!

そう再認識できた。

 

人生に生きるのではなく、

人生を生きる。

 

たとえ自分の使命や本当に心からやりたいと思えることに出会えていないとしても、

目の前の時流に流されることなく、

探し続ける。

追求し続ける。

 

そしてそれらに出会うことが出来たならば、

全力でぶつかり続ける。

そんな人生がいい。

 

もちろん、

その使命に出会った時に

使命と自分の能力、

二人三脚で歩めるように

自分自身ももっともっとレベルアップすべく、

勉強を積み重ねる。

 

将来、

自分のジェット気流が来たらそこに乗り遅れることなく乗り、

そしてそのジェットを燃やし続けるために、

今できることは

ジェットの燃料を蓄えておくことだけだ。

 

大切なことに気づくことが出来た。

 

ありがとう、漱石。

 

 

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