本の感想,  自伝

ヴァージン⑤ リチャード・ブランソン著

前回の続き。

 

本「ヴァージン」より、

リチャードの性関係・女関係についてシリーズでお伝えしていた。

 

①初オナニー

②校長先生の娘シャーロットとの初体験

③ハウスボートでのマンディとの刺激的な出会い

④まるで妖精のようなブロンドヘアのアメリカ人女性、クリステンとの出会い

⑤最愛の女性、ジョーンとの出会い

 

第5回目の今日は物語の最終章だ。

では⑤を始めさせていただく。

 


 

⑤−1 最愛の女性、ジョーンとの出会い

 

よし、これでラストだ。

時は1976年までちょっぴり進む。彼の今の妻でもあるジョーンとの話である。

 

(以下、原文引用)

「1976年始めのある週末、

私はマナーハウスで将来の妻となるジョーン・テンプルマンに会った。

 

私は誰に会っても30秒以内でその人物を判断することにしている。

彼女に会った瞬間、

ジョーンに惚れてしまった。

 

問題は、

彼女がすでに他の男と結婚している、

ということだった。

彼はウィグワムというヴァージンのバンドをプロデュースしていた音楽プロデューサーであり、

またキーボードの演奏者でもあった。

 

ジョーンは飾らないスコットランド人女性で、

彼女が馬鹿な男と喜んで付き合うタイプではないことをすぐに見通した。

私がクリステンを引きつけたのと同じ方法で、

彼女の注意を引くことはできないことは分かっていた。

これまで女友だちと付き合っているといる時は概ね、

派手にみんなの前で振舞っていたが、

ジョーンと最初に出会った時に、

いつもの道化をしてもそれを好まない女性だと感じた。

 

ジョーンは、

ヴァーノン・ヤードのオフィス近くのウエストボーン・グローヴにあった、

ドドというアンティーク店で働いていた。

月曜日の朝、

私は店の外をそわそわしながらうろついていたが、

やがて勇気を出して中に入っていった。

店では古い看板とか広告物を売っていた。

経営者の女性に、

ジョーンがいるかどうか尋ねると、

彼女は私のことを疑い深そうに見つめた。

 

「あなた、お客なの?」

彼女は私を睨みながら尋ねた。

「ええ、古い看板が好きでね」

私は店の中をボーッと見回しながら答えた。

ジョーンが店の奥から出てきた。

 

「ああ、リズとお会いになったのね」

と彼女はいった。

「リズ、この人がリチャードよ」

「何を買いたいの」

リズは私にそう迫った。

逃げ道はなかった。

 

次の2、3週間、

私はジョーンに会いに行ったが、

その度にホーヴィス・ブレッドやウッドバインたばこなどの、

古い手書きの宣伝文句を書いたブリキの看板を大量に買う羽目になった。

 

私が、

ドドの店ですべてのクリスマス・プレゼントを買うと、

リズはジョーンのことを、

今まで雇った中で最高の店員よ、

と言った。

 

ジョーンは夫のロニー・リアヒート結婚して8年になるが、

子どもはいなかった。

ロニーはしょっちゅう出張に出ていて、

都合のいいことに彼とジョーンの心が離れ始めていたようだった。

 

ロニーが出かけていない時は、

いつも私はジョーンの友だちに電話をして、

ジョーンと会う予定があるかどうか尋ねた。

 

「一緒にくっついて行ってもいいかい」

と私は聞いた。

そのうち、

彼女たちは私のことを

「腰ぎんちゃく」

と呼ぶようになったが、

これでジョーンの近くに座って彼女と話をするチャンスが生まれるのだったら、

私は全く気にしなかった。

 

他のロマンスの相手だと自分が主導権を取ることができたが、

今回の交際はそうはいかなかった。

ジョーンは非常に内向的な女性だったので、

彼女の結婚がどういう状況にあるのか聞き出すのはとても困難だった。

 

彼女に対してどういう感情を持っているか、

自分は分かっていたが、

ジョーンが私をどう思っているかはほとんど分からなかった。

私のしつこさに彼女が惹かれるかもしれないなどと思ったが、

それ以外は全く暗闇の中にいるも同然だった。

 

とうとうジョーンは一緒にワイト島に行くことに同意し、

ベンブリッジの小さなホテルで週末を過ごした。

それが私たちにとってのロマンスの始まりだった。

 

私は当時まだデンビー・テラスの家に住んでいた。

ジョーンはまだ結婚していたので、

私たちはお互いに二重生活をしていた。

 

ロニーが家にいる週は会えなかったが、

ある日の朝、

彼女は私を驚かそうとデンビー・テラスに立ち寄った。

 

彼女が家に入ったちょうどその時、

お手伝いのマーサが二つのティーカップを乗せたトレーを私の寝室に運ぶために階段を登って行くのを見た。

ジョーンは、

私が他の女性とベッドにいることを察知した。

まさにその通りだった。

彼女はマーサを呼び止めてトレーの上に花を乗せた。

「ジョーンがハローと言っていたと、

リチャードに伝えてね」

彼女はそう言って、

くるりと向きを変えて店へと戻って行った。

 

私はがっかりしてしまった。

彼女に会いにドドに突っ走って行き、

一緒にランチを食べようと説得した。

 

「これが不滅の愛ってわけ!」

ジョーンは皮肉っぽく尋ねた。

 

「うーん、寂しかったんだよ」

私はしどろもどろに答えた。

 

「週末まで待てなかったんだ」

 

「それは粗末な言い訳よ!」

とジョーンは言った。

 

私は自分自身を恥じて、

後悔しているような素振りをしたが、

お互いの目が合うと二人で吹き出ししまった。

 

 

私たちの情事は約一年続いた。

 

二人はいつも一緒に居たかった。

 

そして5分でも時間ができると、

お互いに電話を掛け合った。

 

ジョーンはドドから抜け出し、

私もヴァーノン・ヤードから出て、

ちょうど中間にあったデンビー・テラスの私の家でよく密会をした。

 

私たちの情事は非常に狭い地域で展開した。

ヴァーノン・ヤードと

ウエストボーン・グローヴと

テンビー・テラスは

すべてポートベロー通りで二分すると、

ボートベロー通りから約20メートルのところにあったので、

ジョーンと私は小さな三角形の中で情熱的な情事を続けた。

 

昼食の時の貴重な20分や、

会議の前の15分とか、

ドの店の閉まった後の数分などの時間を盗んだ、

 

外界をシャットアウトしようとした。

しかし情熱が燃える一方では、

ジョーンが結婚しているということを、

二人とも重々承知していた

(書類上では私も同じ立場にあったのだが)。

 

私たちはロニーを苦しめる危険性をはらんでいた。

色々な意味でジョーンとロニーは、

クリステンと私に似た関係にあった。

 

ロニーは、

他の女性と寝てみたいと思い、

ジョーンにも自分の可能性を広げたらどうだ、

と言っていた。

 

ジョーンは、

どうしたらいいか分からなかった

彼女はいろいろな男性と一晩限りの付き合いをするのは苦手だったので、

だんだん私を愛するようになった。

 

クリステンは、

私がジョーンに恋していることを聞き及び、

ロンドンに戻ってくると

私たちの情事はますます複雑なものになった。

 

この時までに私は、

ケヴィン・エイヤーズからデュエンデ号を買い戻した。

ケヴィンはこの成り行きに困惑しているようだった。

 

彼女はもう一度やり直したいと言ってきた。

私たちはまだ戸籍上は夫婦だった。

 

結婚生活はいい時も悪い時もあるが、

やり通すべきだというのが両親の口癖だったので、

大いに責任を感じ、

クリステンの気持ちを理解できた。

 

しかし私はジョーンに恋をしていた。

それは、

私たち一人ひとりにとって、

悪夢のような状況だった。

 

ジョーンは私とロニーとの間で、

引き裂かれているように感じ、

クリステンは私とケヴィンとの間で引き裂かれ、

私はクリステンとジョーンとの間で引き裂かれていた。

 

デンビー・テラスの家の小さな寝室で始まったジョーンとの夢のようなロマンスが、

今や5人の人生を破壊し始めていた。

 

私がジョーンとクリステンの二人と一緒にパーティーに出席した時、

この5人の相関関係は最終的に解決した。

 

ジョーンの親友のリンダが

私を窮地に追い込んだ。

 

「だから、あなたは一体誰を愛しているの?」

彼女は尋ねた。

 

「このままではダメよ。

あなたたちはみんなで苦しんでいるんだから、

なんとか解決しなくちゃダメよ」

 

私はジョーンが誰か他の人と話をしているのを見た。

 

僕はある女性に恋をしているんだ」

 

ジョーンを見ながら言った。

 

「しかし彼女は僕のことを愛していない」

 

「彼女もあなたのことを愛しているわよ」

リンダは私の視線を追いかけながら言った。

 

そこで会話は途切れた。

 

翌日の夜、

私は一人デュエンデ号にいた。

 

暗い2月の夜のことで、

雨が激しく降っていた。

 

電話で話をしていたので、

ノックの音が聞こえなかった。

 

ドアが開いて振り返ると、

ジョーンが立っていた。

 

「またかけ直すよ」

と私は電話口で言ってから彼女に駆け寄り、

彼女を抱きしめた。

「ここに移ってこようと思ったの」

 

 

 

これまた、なんという三角関係だ。

特にリチャード、ジョーン、クリステンの3人でパーティに行くなんて、

信じられない。

どれだけ図太い神経をしているのだろう。

 

逆に、このくらい突き抜けた結果を残す人は

このくらいぶっ飛んだ、

図太い神経でないとダメということなのか。。。

 

にしてもリチャードはいつでも全力でぶつかっていっているな。

それが良かれにしろ、悪いにしろ、

なりふり構わず突き進んでいるって感じだ。

 

もちろんそれで相手や周りを酷く悲しませたり、

心配させたりすることもたくさんあるのだろうが、

彼には偽善や、嘘、ズルさが全くといってない。

 

そこが多くの人が彼に惹きつけられる理由の一つなのだろう。

 

多少、時代や文化の違いはあれど、世間的に見て

これだけタカが外れたような行為をしているのに、

私が彼のことをさらに好きになっていくのもそれが原因なのであろう。

あ、ホモとかそういうのではなく、

一人の人間として、実業家として、

という意味なので悪しからず。

 

そもそも上に「世間的に見て」と書いたが、

そういうことを気にしていてはダメだと、

今自分で書いてすぐに思った。

 

そんなことよりも、

感性を研ぎ澄ませ、

自分の心の赴くままに、

全力で走り続けることが大事なのだ。

 

さて、

今日はここまでにしておこう。

 

第6回目の次回は、

おそらくこのヴァージンシリーズの

最終回になるであろう。

 

ここまで読んでくれたこと、

心から感謝申し上げる。

 

ではまた次回をお楽しみに。

 

 

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